「学ぶ・語る・拡げる」
学童期の子育て、学童保育の子育てをみんなで学び合い、ともに語り合うことのできる活動をすすめます。
「つながる」
子どもたちがよりよい放課後生活が送れるよう、ひとつひとつの課題をみんなのものにして改善していきます。
「みんなですすめる」
市連協の活動がわかりやすく楽しいものとなるように、みんなで考えながら工夫してすすめていきます。
「つくりあげる」
学童保育施策の前進に向け、私たち自身も参画しながら施策充実を図っていきます。
<学童保育所はこどもを保育する場所>
大津市学童保育を利用する多くの家庭は、保護者不在時にこどもが安全に過ごすことができる場所として学童保育所を利用しております。しかし、学童保育所は単なる預かり施設ではありません。多くの経験を有する専門職員がこども達の成長を見守り、促す「保育」をしてくれる施設です。
私たち市連協はまず、このことを保護者に伝えなければなりません。そして、大津市市連協に加盟している多くの学童保育では充実した「保育」を行うのに困難な状況が続いていると気づいてもらう必要があります。児童クラブによってその状況は様々であり、目に見えにくい問題や支援員さんの工夫で何とか回避されている問題もあります。
これらの問題を解決し、こども達に「質のいい保育」と「安全な居場所」を提供することは大津市の責務であると考えますが、現場からの声がなくては気づかれないことがほとんどです。
私たち市連協はこれらの問題を課題化し、解決していかなくてはなりません。そのためにはまず課題をわかりやすく大津市へ伝えること、必要があれば県や国にも力を借りることが必要だと考えます。
2023年度の市連協は次のことを行っていきます。
<2023年度活動内容>
1) 市連協の活動内容の保護者への浸透と現場の声の吸い上げ
市連協の活動をご存知でない保護者も多くおられます。以前は市連協の活動は「市連
協だより」にて周知するのみでした。昨年度より、各児童クラブの市連協担当者にお願
いし、各児童クラブの保護者会でも市連協の活動内容のお知らせを行い活動内容の周
知に努めています。周知がすすむことで現場が声をあげやすくなり、まだ顕在化してい
ない問題を吸い上げることができると考えています。
2)行政への要望の実現に向けて
市連協の活動の主目的は要望の実現です。保護者から寄せられた要望を行政へ訴え
かけ、要望を実現し課題を解決していきます。
昨年度から引き続き以下の点に力を入れ、訴えを継続していくことで要望の実現に結
びつけたいと思います。
①要望の整理・精査:寄せられた要望を精査、とりまとめ要望として提出する。
すべきこととしたいことの切り分け、単一の意見なのかサイレントマジョリティーを含む多数の意見なのかの切り分けなど。
②要望の提出先:大津市児童クラブ課のみに限定せず、要望実現のために必要なところ
へ訴えます。
③連携の推進:要望実現のためにより大きな声が必要と考え、各保護者会・各学校・PTAとのつながりを持ち、地域に根差した学童保育としていく。
④連携の強化:連携各所とのつながりを深める。現在の要望活動は市連協単独のものとなっているが、同様の内容を滋賀県学童保育連絡協議会や大津市運動連絡会・支援員の労働組合からも行政へ訴えかけられています。
わたしたちは各所と連携し、多方面からの統一の要望とすることでより大きな力になると考えます。
3)市連協本部の業務整備
要望活動に注力するため、本部役員の業務の効率化を進めます。今年度より全児童ク
ラブが本部役員となったこともあり、本部会議と代表者会議の統合を検討します。
本部の活動においては各役割の枠を超えて助け合える体制をとり、役員が一体となり
活動を進めていきます。
年度末には本部業務を確実に引き継ぎ、市連協業務が混乱なく進められるよう努めます。
4)学童保育の理想を考える
市連協はこども達に「安全な場所」と「質のいい保育」とを確保すべく活動しておりますが、理想の学童保育が明確ではなく、現状改善を考える際に目の前の不具合に注目しがちです。老朽化した施設の改善や明らかに定員オーバーとなっている教室の改善等は必須の改善事項ではあるものの、学童保育の質について言及するものはあまりありません。滋賀県大津市連絡協議会と連携して他市比較を通じ、保護者に学童保育のあるべき姿を考えてもらう機会をつくっていきたいと思います。学童保育でこども達にどのような時間を過ごして、成長していってほしいのかを考えていきましょう。
私たち市連協に加盟している学童保育の運営は全国でも少ない公設公営によるものです。行政と連携することで保護者が主体的に学童保育を変えていける可能性のある運営方法です。私たちはこども達や保護者の要望を行政へ訴え続けて、利用者主体の学童保育をつくるために尽力するものとします。